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アスペクト文庫

世界の[下半身]経済のカラクリ(文庫)

門倉 貴史

本体価格: 571円+税


判型:文庫 /並製
ページ数:288
初版年月日:2013/09/24
ISBN:978-4-7572-2259-5
ASIN:4-7572-2259-9

2013年9月12日発売!

下半身が動くと、なぜ世界は潤うのか?
 快楽としてのセックスが社会に抑圧された結果、金銭を伴うセックスが産業として成立した。そのセックスという視点から、世界経済のカラクリ、つまりセックスビジネスのマネーの流れをつかむ。すると、各国の売春産業の市場規模、先進国と後進国の下半身経済によるつながりの構造までが見えてくる。本書は、エロだけではかたづけられない「下半身」を通じて、この世界をわかりやすく斬ってみせた画期的な一冊である。

目次

Table of contents

目次

はじめに

第1章 開発途上国にとってセックス産業は重要な外貨獲得手段

なぜ男性を顧客とするセックス産業は成り立つのか?
宗教とセックス産業
セックス産業は芸術の発展にも貢献
開発途上国でセックス産業の重要度が高い理由
買春ツアーの仕組み
セックス産業とエイズ
世界最大のHIV感染者を抱えるインド
南アフリカで深刻化するエイズの問題
エイズ関連で急成長する南アフリカの製薬産業
高品質を誇る日本のコンドーム

第2章 日本のセックス産業

ソープランドのカラクリ
ソープランド嬢も苦労が多い
下火となるソープランド
日本全国のSM嬢の稼ぎは年間1680億円
SプレイよりもM2プレイのほうが割高
SMクラブの個室ではどんなプレイが展開されているのか
進化する日本の性風俗産業
急成長するデリバリーヘルス業界
鳥取県の経済規模に匹敵するデリヘル市場
強まるデリヘル規制
低価格で客数の増加につながるピンクサロン業界
CFNMとは?
何が起きてもOKのハプニングバー
新手の出会い系ビジネス「セリクラ」
真っ暗なのは場内だけではないーー低迷を続けるストリップ劇場
拡大する「援助交際」市場
「出会い系サイト被害防止法」の効果は限定的
小学生のエンコー相場は10万円以上が当たり前
「援交狩り」の被害が拡大
ロリコン化する男たち
児童ポルノ天国の烙印を押された日本
男性の1割がロリコン?
様変わりしたラブホテル
実際のラブホテル数は3万7000軒
ラブドールが人気のアダルトショップ
SMプレイの小道具としてよみがえる貞操帯

第3章 日本で売春婦として働く外国人女性

地方で人気を博するフィリピンパブ
女性外国人不法就労者の受け皿となるアジアンエステ
摘発が強化されるなかにあっても市場規模は拡大
外国人売春の市場規模は73・8億円
取り締まりの強化で消えた「ガラス戸の女」
稼いだお金は地下銀行を通して母国に送金される
暗躍する外国人向け地下病院
1兆円に達する世界の人身売買市場
海外に働きに出る日本人のセックスワーカー


第4章 世界各国のセックス産業

凶悪犯罪の犠牲者となる英国のセックスワーカー
セックス税が導入されたドイツ
売春メーターを設置したドイツのボン市
なぜオランダは「飾り窓」を合法化したのか
売春もGDPに参入したギリシャ
フランスの売春事情
人身売買が深刻なイタリア
売春宿が株式上場を実現したオーストラリア
麻薬密売と密接に関係するコロンビアのセックス産業
地価ビジネスの5%を占めるアメリカの売春産業
深刻化するキューバの売春問題
酒に対する規制とセックスに対する規制は同じ結果をもたらす?

第5章 アジアのセックス産業

売春の摘発を強化する韓国
カジノにたむろするマカオの売春婦たち
公娼制度が廃止、そして復活した台北市
台湾にまで波及する日本の「援助交際」
いまだに横行する人身売買による強制売春
性愛文化を謳歌していた古代インドの人々
かつてのインドで行われていた「木婚」
家族に送金するタイの出稼ぎ売春婦
中国人売春婦が増えるシンガポール
海外に分散するフィリピンの売春婦

第6章 セックス産業をどうするべきか?

ポルノは解禁すべきか?
売春は禁止すべきか?
不法就労の外国人女性が強制売春をさせられる
未成年の夜のビジネスへの参入を防ぐ必要性
性教育の充実を!
蔓延する偽バイアグラに注意!

おわりに

文庫版あとがき

その他情報

Other Information

門倉貴史(かどくらたかし)
エコノミスト・BRICs経済研究所代表。1971年神奈川県生まれ。95年慶應義塾大学経済学部卒業後、銀行系シンクタンクの研究員となり、日本経済研究センター、東南アジア研究所(シンガポール)へ出向。02年に生保系シンクタンクに移籍し、経済調査部主任エコノミストとしてアジアやBRICs諸国についての論文を数多く発表。06年にBRICs経済研究所代表へ就任。09年5月、台湾の国際フォーラムでノーベル経済学賞受賞のポール・クルーグマンと講演。『統計数字を疑う』(光文社新書)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)など著書多数。