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新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」

石井 徹也石川 光子

本体価格: 1888円+税


判型:四六 /並製
ページ数:256
初版年月日:2013/03/07
ISBN:978-4-7572-2166-6
ASIN:4-7572-2166-5

「先代の小さん師匠は、いつもここに座って相撲を見てらした」。
東京でいちばん古い寄席「新宿末廣亭」の裏に建つ喫茶店「楽屋」。五代目柳亭左楽を祖父にもち、末広亭初代席亭北村銀太郎を父にもつ石川光子さんのためにつくられ、今年で創業五十四年。�昭和の名人�八代目桂文楽、�人間国宝�五代目柳家小さん、�爆笑王�初代林家三平、�平成の名人�古今亭志ん朝、あの立川談志家元など、各時代の名人上手、人気者も通ったこの店で繰り広げられた�はなし�の数々、戦後の末広亭の興隆、祖父五代目左楽の横顔を、寄席ひとすじで生きてきた店主が語りつくす。
 ちなみに、「楽屋」に登場する「お客さん」たちは、林家彦六、六代目三遊亭圓生、春風亭柳昇、十代目金原亭馬生、柳家小三治、桂米丸、橘家圓蔵、三遊亭金馬、昔昔亭桃太郎、柳家さん喬、林家木久扇ほか多数。

目次

Table of contents

第一部「楽屋」編

第一章「楽屋」前夜
五代目左楽の孫に生まれて 
母とおやじの出会い 
戦後、末廣亭創立以前 
新宿末廣亭のはじまり 
苦労して建てたものの経営難の頃 
当時の末廣亭経営陣は女性上位 
客入れ苦戦時代の工夫 
幻の寄席、浅草末廣亭
昭和二十年代の上野鈴本演芸場界隈 
席亭どうしのお付き合い 
寄席ブーム到来で大繁盛 
大旦那、北村銀太郎行状記その一「遊びまくる!」 
大旦那、北村銀太郎行状記その二「恋の取り持ち役も!?」 
ラジオに出ちゃった有名芸者さん 

第二章「楽屋」誕生
楽屋誕生直前の新宿三丁目 
廓に近かった末廣亭 
「楽屋」の最初は洋風喫茶店 
「楽屋」創世記 
「楽屋」は独立経営 
「お嬢」と呼ばれたり結婚したり  
開店当時のお客さんたち 
ビジネスマンと芸人の共存する喫茶店 
芸人専門店だったらつぶれてる!? 
店イコールあたしの時代 
変わらざる店「楽屋」 
「楽屋」の「仁義」 


第三章「楽屋」で起きたいろいろなこと
今はいなくなった「予備」 
深夜寄席はここから始まった
湯河原へ来た子供連れ 
芸人さんたちのクラブ活動 
芸人さんの呼び方はむずかしい 
先代小さん夫人、整形騒動 
若き日の立川談志 
「楽屋」での古今亭志ん朝その一 
「楽屋」での古今亭志ん朝その二 
「楽屋」での古今亭志ん朝その三 


第四章 席亭、北村銀太郎
寄席の「のせもん」 
浪曲は寄席には長すぎた 
度肝を抜かれた暁伸・ミスハワイ 
昔の寄席の大喜利 
昔の鹿芝居 
寄席にはつきものの"抜き" 

第五章 思い出の芸人さん
思い出の芸人さん[噺家]編 
思い出の芸人さん[色物]編 
短命酒豪列伝 
現代の芸人さん[噺家]編
現代の芸人さん[色物]編
文治襲名記念"お練り"騒動 
東日本大震災の時の末廣亭と「楽屋」  


第二部 五代目柳亭左楽編

五代目柳亭左楽小伝
祖父、左楽 
本郷時代の左楽家
母はお茶の先生 
五代目左楽の食生活 
今も受け継ぐ糠床
左楽のおせち 
「昔のまんま」はむずかしい 
左楽の日常 
東京大空襲被災体験 
黒門町へ疎開
根津・清水町時代の始まり 
裸体の左楽 
戦後の寄席出演 
五代目左楽の広告出演  
いろいろな「初めてのおつかい」 
定期券騒動 
プロデューサー、左楽 
無冠の帝王ならではの話 
孫の目で見た噺家、左楽
高座の思い出 
祖父の代からのお気に入り 
五代目左楽の死
伝説となった壮大な葬礼
噺家は看板が上がってなきゃ 

その他情報

Other Information

石井徹也(いしい・てつや)
昭和三十一年、東京・白金台町生まれ。麻布学園高校在学中の十七歳から落語を聞き始める。早稲田大学落語研究会中退。昭和五十六年から放送作家となり、『笑っていいとも』『知ってるつもり!?』『もっと過激にパラダイス』などの構成に関わる。早稲田時代から雑誌『落語界』『落語』に投稿。近年は『会長への道』『十代目金原亭馬生』(小学館)、『五代目小さん芸語録』(中央公論社)などの聞き書き、『東横落語会の古今亭志ん朝CDブック』『柳家小三治落語研究会CDブック』(小学館)などの構成を担当。他に『宝塚見聞録』『宝塚風雲録』(青弓社)などの著書がある。