カテゴリ  生命  宗教  ブッダの死生学講座

ブッダの死生学講座

死を見つめ、今を生きる

井手 敏郎

本体価格: 1500円+税


判型:四六 /並製
ページ数:288
初版年月日:2012/09/06
ISBN:978-4-7572-2081-2
ASIN:4-7572-2081-2

※当商品は品切れとなりました。大変申し訳ございませんが、なにとぞご了承のほどお願い申し上げます。


「死生学」とはどんな学問でしょうか?
死と生を扱うというと、それは難解な哲学、あるいは宗教なのでしょうか?

「死生学」とは、誰にでも必ず訪れ、しかも、いつ降りかかるかわからない「死」を考えることによって、「いま」とこれからの「未来」を豊かに生きるための、学際的な取り組みです。
1970年代に確立し、これまで主に欧米で研究されてきましたが、日本では、また異なったアプローチが必要ではないかと、著者は常々考えてきました。
というのも、西洋の思想のベースにキリスト教があるのに対し、四季の豊かな日本の風土に根差すのは仏教だからです。神によってあらかじめ「運命」が決まっているという西洋の「キリスト教」の死生観に対し、自分の行いに応じて「禍福」(かふく)が決まるという東洋の「仏教」の死生観は、大きく異なります。
日本人の感覚によりしっくりくるのは、仏教の「死生観」に基づいた「死生学」ではないでしょうか。

本書では、難しくなりがちな内容を、日々、死を考えさせられる看護学校の生徒と、その先生との間で実際に行われている講座形式で、わかりやすく解説しています。
「死」を見つめることで、よりはっきりとしてくる「生きる意味」を、古今東西の文学や哲学、とりわけ仏教の死生観(無常観、因果律、自利利他)を通じて、共に考える1冊です。

目次

Table of contents

【はじめに】〜最後の言葉〜

【第1章 無常を観ずる】─最優先事項に気づく─
1時間目
 ・死ぬ前に知りたいブッダの智恵 ─大きな「なぜ」を考える─
 ・いま求められる人とは ─深い死生観を養う─
 ・よい人生のために無視できないこと ─現状に一喜一憂しない─
 ・メメント・モリ ─心の声に耳を傾ける─
 ・一生後悔し続ける一言 ─常に最後の言葉と思う─
 ・人生の落とし穴を避ける方法 ─他人の知見に学ぶ─
 ・誰もが逃れられない四苦八苦 ─共通の苦しみに気づく─
2時間目
 ・実は危ない生き方の人 ─確実な未来を見据える─
 ・ベルサイユ宮殿の裏側 ─早めに準備を始める─
 ・典型的な七つの死の恐れ ─人生の課題を見極める─
 ・死の壁の真実 ─表面だけにとらわれない─
 ・死後どうなるかの不安 ─苦しみの本質に迫る─
 ・幸せを引き寄せる無常観 ─余命半年の気持ちで生きる─
死生観を養うワーク

【第2章 因果を信じる】─人生に責任を持つ─ …

3時間目
 ・人生が一八〇度変わる死生観 ─全生涯を左右する問いと向き合う─

 ・パスカルの賭け ─死は終わりでないと自覚する─
 ・幸せを引き寄せる原理原則 ─揺るがない真理に気づく─
 ・不幸の原因はどこにあるのか ─すべてに責任を持つ─
 ・人生の疑問を解く鍵 ─因縁の関係を見分ける─
 ・未来を変える方法 ─事実をアキラカニミル─
4時間目
 ・日に善し悪しはあるのか ─本当に選ぶべきものを知る─
 ・正直者は馬鹿をみない ─結果を急がない─
 ・その親の元に生まれた理由 ─いまの自分を磨く─
 ・一〇〇回死刑を受ける男 ─三世因果で考える─
 ・障がいは不幸ではない ─本当の命のつながりに気づく─
 ・自殺したいという人にどう話すか ─受け入れられるまで待つ─
 ・何が起きても大丈夫な人 ─正しく意味づける─
死生観を養うワーク

【第3章 利他に努める】─幸せを分かち合う─

5時間目
 ・幸せを引き寄せる黄金律 ─上手に手放す─
 ・看護と介護が変わる第三の案 ─相手を田んぼと思う─
 ・絶望の淵でもできる善 ─貧者の一灯を尊ぶ─
 ・幸せを運ぶ七つの施し ─にもかかわらず笑う─
 ・どんなに分けても減らない宝 ─自らローソクになる─
 ・死の海の教訓 ─自利利他を実践する─
6時間目
 ・死を前にした人にできること ─もっと関心を示す─
 ・ポックリ死ぬのはいいことか ─本心に気づく─
 ・最期の不安と向き合う力 ─苦しみを分かち合う─
 ・認知症の方も喜ぶコミュニケーション ─偽会話でもつながる─
 ・配偶者を失う十二の気持ち ─憂う人に寄り添う─
 ・人生で最もうれしい瞬間 ─大切なことに触れる─

 ・絆の本当の意味 ─自分しかできないことに取り組む─
死生観を養うワーク

【生徒からの手紙】〜最後のギフト〜
【おわりに】〜明日がなかったら〜

その他情報

Other Information

井手 敏郎(いで・としろう)
アメリカ留学時に出合った『デス・エデュケーション』
(死の準備教育)をきっかけに、世界の死生観を研究。
その後、鎌倉時代の古典『歎異抄』に感銘を受け、高森顕徹氏に師事。
各地で『歎異抄講座』を開催するかたわら、
仏教をベースとした『死生学講座』に取り組む。
医療機関や介護職員の研修講師を務めるほか、看護学校で教鞭も執っている。

Facebookページ「死生学講座」 http://www.facebook.com/shiseigaku1046