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面白くてよくわかる!世界史

祝田 秀全

本体価格: 1400円+税


判型:四六 /並製
ページ数:304
初版年月日:2011/02/04
ISBN:978-4-7572-1860-4
ASIN:4-7572-1860-5

とことん、わかりやすく! もういちど読む、世界史。

常識として、歴史を知っておきたい。
でも、今さら教科書の勉強はしたくないし…。
そんな、大人の贅沢な悩みに応える実用書!

・「契約」という考え方を発明したのはメソポタミア文明
・平民の没落によって、ローマは共和政から帝政へと移行した
・中世のヨーロッパは発展途上国、イスラム圏は先進国だった
・近代資本主義の基礎=私有財産の不可侵は、フランス革命で確立
・大恐慌の失業対策でもあった軍備拡張は、第2次大戦を準備

目次

Table of contents

はじめに

1章 人類の誕生と古代文明(食糧生産革命が文明の母に)
二足歩行から始まった人類の時代
アフリカこそが人類誕生の地?
どこまでたどれる?! 人類進化の跡
文明を生み出した大変革・食糧生産革命
古代文明の代表的存在なのが四大文明
粘土から生まれたメソポタミア文明
ナイルの賜物だったエジプト文明
環境破壊で滅びた? インダス文明
漢方薬から存在が確認された殷王朝
地中海をまたにかけたフェニキア人
ヘブライ人の歴史が記された『旧約聖書』

2章 ギリシア文化と東洋思想(現代に伝わる哲学と思想の誕生)
オリエントの文化が広がっていった時代
伝説が史実に変わったエーゲ文明
ポリスの雄・アテネに生まれた民主政
ペルシアの侵攻を団結して退けたギリシア
世界帝国を夢見たアレクサンドロス
東方遠征が生み出したヘレニズム文化
カースト制を超越したことで支持された仏教
東西交易路を通り世界宗教となった仏教
500年にも及ぶ乱世、春秋・戦国時代
争乱のなかから生まれた思想・諸子百家

3章 巨大帝国が盛衰する(東西に大帝国が築かれる)
漢とローマ、二大帝国のもとで東西交易路が開かれた時代
初めて中国を統一した王朝・秦
シルクロードを支配した漢王朝
海のシルクロードでローマとも通商した後漢
イタリア半島で急成長した都市国家ローマ
カエサルの独裁から始まったローマの帝政
迫害に耐え、ついに国教になったキリスト教
西ローマ帝国を滅亡させた民族大移動

4章 イスラーム帝国と隋・唐(東西文明が融合し発展した)
イスラーム帝国を通して東の文化が西へと伝わった時代
中国は三国時代を経て南北朝の混乱期へ
わずか30年で消えた統一王朝・隋
多数の民族を従え世界帝国となった唐
国際都市として繁栄した唐の都・長安
五代十国時代に終止符を打った経済大国の宋
文化と民族の通り道、東南アジアの諸王朝
商人ムハンマドが開いたイスラーム教
瞬く間に拡大していったアラブ帝国
世界を制したイスラーム商人
遊牧の民トルコ人がイスラームの庇護者に
1000年持ちこたえたビザンツ帝国
西ヨーロッパの基礎を築いたフランク王国
西ローマ皇帝を引き継いだドイツ
北アメリカにまで達していたヴァイキング

5章 十字軍とモンゴル(商業は拡大し、社会は膨張した)
富を得て力をつけたヨーロッパが、東へと目を向けた時代
都市を大きく強くした商業ルネサンス
必殺技は“破門”! 教皇権は太陽なり
ビザンツからのSOSで編制された十字軍
欲に目がくらみキリスト教徒を襲う十字軍
領主の束縛から放たれ自由になっていく都市
ペストの大流行で崩壊していく封建制
諸侯が弱体化して教皇より強くなった国王
17歳の少女がフランスを救った百年戦争
一代で巨大帝国を築いた草原の蒼き狼
世界ネットワークを完成させたフビライ

6章 ルネサンスと大航海時代(新大陸到達による世界史の成立)
一攫千金を夢見た者たちが世界地図を塗り替えた時代
イタリアで始まった人間賛美のルネサンス
ルターの抗議から始まった宗教改革
商工業者の支持を受けて拡大する新教
キリスト教圏の回復から始まった大航海時代
インド航路開拓の合言葉は「もっと胡椒を!」
激しい収奪にさらされたアメリカ大陸
ヨーロッパを脅かすオスマン帝国
モンゴルの支配を脱したモスクワ大公国
チンギス・ハンの子孫?! ティムールとムガル
貧農から身を起こした朱元璋が建てた明朝
明を徐々にむしばんでいった北虜南倭
清に対する服従の印として強要された辮髪
五族を支配、史上最大の中華帝国を築いた清

7章 市民革命と産業革命(世界は激しく動き出した)
近代化に成功した国々が急速に力をつけていった時代
没落していく太陽の沈まない国・スペイン
30年戦争で解体した神聖ローマ帝国
二度の革命を経てイギリスは立憲王政へ
絶対王政の頂点に立ったルイ14世
ハプスブルク帝国を守ったマリア・テレジア
列強入りを果たした辺境の国・プロイセン
港を求めて膨張していくロシア帝国
イギリスを「世界の工場」にした産業革命
税金の押し付けに反発したアメリカ植民地
国際戦争だったアメリカ独立戦争
バスティーユ襲撃から始まったフランス革命
革命による高揚感から誕生した国民
ヨーロッパ帝国をつくりあげたナポレオン

8章 帝国主義と社会主義の台頭(市場と資源を求めた植民地の争奪戦)
ヨーロッパが植民地を求めて牙をむいた時代
革命以前に戻る! 復古的なウィーン体制
全ヨーロッパに波及した七月革命と二月革命
不況克服のためイギリスが採った帝国主義
ようやく統一がなったイタリアとドイツ
近代化の遅れにあせるロシア
先住民には大侵略だったアメリカの西部開拓
地域産業の構造差から起こった南北戦争
アメリカの経済進出を助けたモンロー宣言
清国を世界経済に引き込んだアヘン戦争
反乱を経て全土が植民地となったインド
東南アジアもさらされた植民地獲得競争
日清関係に翻弄された琉球と朝鮮
「眠れる獅子」の正体を暴いた日清戦争
帝国主義の勢力争いだった日露戦争

9章 大恐慌と二度の世界大戦(「持てる国」と持たざる国)の対立)
市民を巻き込んだ悲惨な戦いが繰り返された時代
ドイツを警戒せよ! 3B政策と3C政策
バルカン半島が火を噴き始まった世界戦争
ついに皇帝を倒したロシア革命
第一次世界大戦後の新国際秩序は協調外交
中国史上初の共和国が誕生した辛亥革命
イギリスが種をまいたパレスチナ問題
バブル経済に踊ったアメリカ「黄金の20年代」
アメリカ発、世界を飲み込んでいった大恐慌
ヨーロッパに広がるファシズム
「抗日」で手を組んだ中国国民党と中国共産党
領土欲とユダヤ人迫害を結びつけたヒトラー
民主主義と全体主義の戦い、第二次世界大戦
激戦のさなか戦後処理を決めたヤルタ会談
第2次世界大戦を終結させたポツダム宣言

10章 東西冷戦と21世紀の課題(新たに浮かび山積みする難問)
冷戦の終結とともに新たな対立が生じた時代
平和維持のため連合国が発展した国際連合
米ソ二超大国の対立を象徴した鉄のカーテン
世界に平和攻勢をかける独立したアジア諸国
西側を揺るがした中華人民共和国の成立
東西冷戦が爆発した朝鮮戦争
植民地時代の傷が癒えないアフリカ諸国
国家を超えたつながりを目指すヨーロッパ
アジアの小国が大国を破ったヴェトナム戦争
冷戦に終止符を打ったペレストロイカ
イスラーム諸国の欧米化を止めたイラン革命
いまだ出口の見えないパレスチナ問題

巻末 私たちは、なぜ、世界史を学ばなければならないのか

その他情報

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【著者プロフィール】

 祝田秀全 いわた しゅうぜん

東京出身。代々木ゼミナール講師。東京都立高等学校進学指導アドバイザーも務める。好きな言葉は“歴史は生き物だ”—過去への熱い眼差しが、未来を予見することになるから。好きなことは古典落語鑑賞、昭和ヴォーグの研究と実践。主な著書は、『忘れてしまった高校の世界史を復習する本』(中経出版)、『たった3行でわかる現代史』(監修、青春出版社)、論文『さまよえるウルトラマン』(東京大学出版会『UP』所収)など多数。

世界と日本を取り巻く今日の状況は、混乱を極めてきているように思えます。日本の周辺をとってみただけでも、日本、韓国、北朝鮮、中国、ロシアと、それぞれの利害がぶつかり合い、複雑な対立を生んでいます。しかしながら、『坂の上の雲』を引き合いに出すまでもなく、この状況は、19世紀の帝国主義の時代からの利害(さらには、そのずっと以前からの利害も)を引きずっていることがわかります。もちろん、それに中国の急速な経済発展などの新たな要素も加わりますが、こうした歴史を抜きにしては、今日の状況を読み解くことは不可能なのです。世界史は、今日の課題を読み解くためのデータベースなのです。

同じ過ちを繰り返さない。同じ敗北を喫しないためにも、世界史を今いちど、おさらいしておくことが必要なのではないでしょうか。読者の皆さんが、本書を読みだせば、「あれっ、これって、最近、話題になっている問題にそっくりじゃない!?」と思われる場面が、たくさんあると思います。受験勉強のためにではなく、私たちが、今、生きている世界をよりよく知るためのテキストとして、本書が読まれることを、願ってやみません。

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