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面白くてよくわかる!般若心経

玄侑 宗久 監修

本体価格: 1300円+税


判型:四六 /並製
ページ数:200
初版年月日:2010/11/29
ISBN:978-4-7572-1854-3
ASIN:4-7572-1854-0

すべてのこだわりを捨てよ! たった262文字の中に、仏教の永遠の真実が込められている!

仏教の最も深い哲学を極限までシンプルに表した「般若心経」は、仏教という枠を超えて、日本人の心の奥深くに響いてくる。

本書は、芥川賞作家であり、福聚寺の住職である玄侑宗久氏の監修のもと、「般若心経」に書かれている文字の意味と教え、そして、その背景にある仏さまの思想を、初心者にもわかるようにていねいに解説してある。知っているだけで、心が豊かになる「般若心経」の入門書。巻頭に、特製写経用見本の付録付。

目次

Table of contents

はじめに

1章 『般若心経』とはどのようなものか
ブッダの教えと仏教の成立 
釈尊の説法をまとめた経典の発生 
『般若経』のエッセンス『般若心経』 
「般若」とは「智慧」を指す言葉 
「空」の教えを説き、安らぎをもたらす 
数多くの翻訳本 
翻訳によって大きな違いがある 
弟子「舎利子」への語りかけから始まる 
「大本」と「小本」の違い 
大本だけに記された内容(1)序分 
大本だけに記された内容(2)流通分 
海外における『般若心経』 
「心経」と呼ばれることもある 

2章 『般若心経』が成立するまで
インドで生まれ、中国語に翻訳される 
翻訳者・玄奘のたどった道のり 
『般若心経』はどう漢訳されていったのか 
玄奘以外の翻訳者たち 
タイトル『摩訶般若波羅蜜多心経』の意味 
『般若心経』を広めた僧たち(1)一休宗純 
『般若心経』を広めた僧たち(2)盤珪永琢 
『般若心経』を広めた僧たち(3)白隠慧鶴 
絵で表される「絵心経」 
芸術の中に息づく『般若心経』 

3章 262文字が表す大宇宙
観自在菩薩 人々を救う観音菩薩 
行深般若波羅蜜多時 真実にたどりつく実践 
照見五蘊皆空 人間の持つ5つの働き 
度一切苦厄 すべての「苦」が消える 
舎利子 釈尊の二大弟子の一人 
色不異空 形あるものはすべて空 
空不異色 空は「からっぽな空間」 
色即是空 あらゆる現象は空である 
空即是色 空は変化し続ける
受想行識 見えない精神活動 
亦復如是 感覚も思考もすべて空 
是諸法空相 すべての存在が空 
不生不滅 生も死も絶えざる流れの中 
不垢不浄 きれい、汚いは戯論 
不増不減 増減にこだわる不毛 
是故空中無色 空の中に色はない 
無受想行識 受想行識はない 
無眼耳鼻舌身意 感覚器官はすべて空 
無色声香味触法 六根がとらえるもの 
無眼界乃至無意識界 知覚や感覚にとらわれない 
無無明 「苦」を生む連鎖、十二因縁 
亦無無明尽 悟りもまた空である 
乃至無老死 「老い」も「死」もない 
亦無老死尽 すべての苦の消滅 
無苦集滅道 「苦」を滅する4行程 
無智亦無得以無所得故 智慧にもこだわらない 
菩提薩● 菩薩の正式名称 
依般若波羅蜜多故 6つの智慧の完成 
心無●礙 こだわりのない心 
無●礙故無有恐怖 恐れも不安もない 
遠離一切顛倒夢想 妄想や勘違いを捨てる 
究竟涅槃 究極の涅槃とは 
三世諸仏 過去、現在、未来すべての仏 
得阿耨多羅三藐三菩提 この上ない悟り 
是大神咒 偉大で神聖な真言 
是大明咒 智慧をもたらす真言 
是無上咒 この上ない真言
是無等等咒 比類のない真言 
能除一切苦 すべての「苦」が消える
真実不虚 偽りのない真実の言葉 
故説般若波羅蜜多咒即説咒曰 それでは真言を教えましょう 
羯諦羯諦波羅羯諦 悟りの境地に往く 
波羅僧羯諦 完全な真理への目覚め 
菩提薩婆訶 『般若心経』は素晴らしい 

4章 小本の意味を理解する
こだわりがなくなれば、苦しみも消える 
色受想行識は、すべて空である 
ちっぽけなこだわりを捨てる 
感じたもの=ありのままではない 
空だから、智慧や悟りすらも、ないものとなる 
般若波羅蜜多の実践で、恐れや不安は消える 
この上なく素晴らしい悟りの境地に至る 
真言を唱え続ければ、苦や執着を生じなくなる 
般若波羅蜜多に至る、最上の真言を授けよう 

5章 読経・写経をする時
読経することの意味 
『般若心経』を唱えるコツ 
読経に必要な道具と手順 
写すことが修行になる写経 
写経に必要な道具 
写経の心構えと準備 
書き上げた写経の扱いは

その他情報

Other Information

【監修者プロフィール】

玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)

1956年、福島県生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒。1983年、京都天龍寺専門道場に入門。2001年、『中陰の花』で第125回芥川賞を受賞。2008年2月より、福島県三春町の臨済宗妙心寺派福聚寺第35世住職。妙心寺派現代宗学委員。2009年4月より京都、花園大学文学部国際禅学科客員教授。著書に『現代語訳 般若心経』(筑摩書房)、『アブラクサスの祭』、『アミターバ無量光明』、『テルちゃん』(以上、新潮社)、『四雁川流景』、『龍の棲む家』(文藝春秋)、『禅のいろは』(PHP研究所)など多数。

「般若心経」の偉大さは、そのことを怖れずに「色受想行識」のすべてが「空」だと宣言したことにある。しかしそれは、特に「色即空」は、あまりにも実現困難な宣言であったので、このお経は遠い星のように永遠にきらめき、しかも「効きめ」を発揮しつづけるのである。(「はじめに」玄侑宗久)

本書の「はじめに」に書かれた玄侑宗久先生の言葉にあるように、般若心経は、仏さまの教えのエッセンスであると同時に、それを極めた者にさえ、遥かに遠い、彼岸への激しい意志に満ちています。私は、そこに、「触れえぬものに、触れたい」という、人間の根源的な衝動を感じてしまうのです。もしかしたら、「ここではないどこか」へ向かおうとする意志だけが、人間を人間たらしめているのではないか。
そんなふうにも思えてしまうのです。皆さんも、この本を手にとり、般若心経をくちずさんでみてください。きっと、心の中に無限の広がりを感じるはずです。

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