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面白くてよくわかる! ギリシア神話

吉田 敦彦

本体価格: 1300円+税


判型:四六 /並製
ページ数:208
初版年月日:2010/09/03
ISBN:978-4-7572-1835-2
ASIN:4-7572-1835-4

愛し、悲しみ、戦う、神々の物語へようこそ!

西欧文明の源泉となっているギリシア神話の基礎知識から、神話の英雄たちまで、楽しみながら理解できる、ギリシア神話入門のガイドブック。映画、コンピューターゲーム、アニメ…、多くのストーリーの原型として生き続ける、ギリシア神話の魅力を徹底紹介!

ギリシア神話 紀元前8世紀〜前7世紀、ホメロスとヘシオドスが文字に遺した
世界の始まり まず、カオスが生まれ、次に“大地”と“暗黒”と“愛”が生まれた
神々の住む所 オリュンポス山(実在する)の頂上にある宮殿に住むと考えられていた
神々の王   ゼウスは、父であるティタン族の王クロノスを倒して、神々の王となった
愛と美の女神 アフロディテ(ヴィーナス)は夫を嫌い、軍神アレスと不倫していた

目次

Table of contents

はじめに
二人の詩人に歌われた神話
ミュケネ時代にさかのぼる神話の歴史
悲劇とローマに伝わった神々の物語
ギリシア神話の舞台、古代ギリシア

1章 ゼウスと神々の顔ぶれ
オリュンポスの神々の王 ゼウス
ゼウス王唯一の正妻 ヘラ
ゼウスの兄弟神 ハデスとポセイドン
麦の栽培を広めた農業の神 デメテル
ゼウスの頭から生まれた戦いの神 アテナ
黄金に包まれた信託の神 アポロン
潔癖な狩猟の処女神 アルテミス
神々が奪い合った愛と美の女神 アフロディテ
アフロディテの夫となった技術神 ヘパイストス
ゼウスにも疎まれた粗暴な軍神 アレス
嘘と泥棒が得意な利口者 ヘルメス
汚れを知らない火とかまどの神 ヘスティア
ゼウスの太股から生まれた酒の神 ディオニュソス

2章 この世の始まり
“大地”と“暗黒”と“愛”が始めに生まれた
大地と天から生まれた王 クロノス
河と水、太陽と月が生まれる
王クロノスの息子、ゼウス誕生
ゼウスと兄姉たちの反撃始まる
成敗されたティタン軍の面々
ガイアの怒りにふれたゼウス
勝利のために生を受けた英雄 ヘラクレス
神々の勇ましい戦闘
ガイアが産んだゼウスの最強の敵
神々の永遠の王になったゼウス

3章 ゼウスが造った多くの神々
ゼウスの一部となった知恵の化身メディス
神話を彩る3人姉妹たち
穀物の化身でもある冥界の女王ペルセポネ
ムネモシュネが生んだ詩の女神たち
ギリシア神話の表と裏 アポロンとディオニュソス
人間を神へと変えたディオニュソス
半神半獣の好色な精霊 サテュロス
アポロンと友好を交わしたヘルメス
アレスを崇拝する女戦士アマゾン

4章 女神たちの愛と憎しみ
アフロディテ㈰ ウラノスの男性器から誕生する
アフロディテ㈪ 夫ヘパイストスと愛人アレス
ヘラ㈰ 不出来な子しか産めなかった唯一の正妻
ヘラ㈪ アポロンとアルテミス出産への妨害
ヘラ㈫ 勇者ヘラクレスへの謀略
ヘラ㈬ 長きにわたった迫害と和解
デメテル㈰ ポセイドンに襲われ激怒する
デメテル㈪ 娘の不在を癒した人間のもてなし
デメテル㈫ 農業神がエレウシスに残していったもの
アルテミス㈰ 裸身を見た狩人への激しい制裁
アルテミス㈪ 純潔を失ったニンフを追放する

5章 美しき男神たちのドラマ
アフロディテが夢中になった美少年
くり返されるアドニスの誕生と死
恋を司る兄弟神エロスとアンテロス
エロスに愛された美女プシュケ
プシュケに与えられた苦難
不死になったプシュケと人間の魂
アポロンの求愛を拒み続けたダプネ
医術の神となったアポロンの息子
ヒュアキントスとアポロンの悲哀
ゼウスの寵愛を受けた美少年ガニュメデス
ポセイドンに愛され英雄となった青年
美少年ナルキッソスとエコの悲劇

6章 人間はこうして始まった
最初に作られた3種の人間たち
プロメテウスが神に仕掛けた罠
骨が神々、肉が人間の取り分となる
人間に与える災い、最初の女パンドラの製作
かめから飛び出した災いと残った希望
人間に火を与えたプロメテウスの罰
私たちの祖先、英雄の種族の始まり

7章 英雄たちの戦いの時代
ペルセウス㈰ 怪物ゴルゴンの頭を取りに行く
ペルセウス㈪ 怪物から助けたアンドロメダとの結婚
ペルセウス㈫ 神託どおりの死を迎えたアルゴスの王
ヘラクレス㈰ 子殺しを償う難行の始まり
ヘラクレス㈪ 10の仕事はなぜ「12の難行」になったのか
ヘラクレス㈫ 1章 ゼウスと神々の顔ぶれ
ヘラクレス㈬ 妻ディアネイラを襲ったネッソスを射殺する
ヘラクレス㈭ 神へと昇天した英雄の最後
テバイ王家㈰ カドモス王、テバイを建てる
テバイ王家㈪ 女神との婚礼とかけられた呪い
テバイ王家㈫ 悲劇の王オイディプスの宿命
テバイ王家㈬ テバイの滅亡と英雄の時代の終焉

その他情報

Other Information

【著者プロフィール】

 吉田敦彦(よしだ あつひこ)

1934年、東京生まれ。1959年、東京大学大学院西洋古典学専攻修士課程終了後、フランス政府給費留学生として渡仏、フランス国立科学研究所員、成蹊大学文学部、学習院大学文学部教授を経て、学習院大学名誉教授。著書に『ギリシア・ローマ神話』(ちくま文庫)、『ギリシア神話入門』(角川選書)、『ギリシア文化の深層』(国文社)、『ギリシア人の性と幻想』、『ギリシア悲劇を読む』、『オデュッセウスの冒険』(以上、青土社)など。

ヘラクレス、ゼウス、ヘルメス、ポセイドン、アマゾン、オイディップス……。ギリシア神話は読んでいなくても、私たちは、なぜかこうした名前を知っています。今から2800年前に記された神話の神々の名前を、この東の果ての国の住民が知っているというのは、よく考えてみると凄いことではないでしょうか。この神々の物語は、絵本やアニメ、映画やゲームを通して、ギリシアの青空と一緒に私たちの記憶に入ってきたのです。ギリシア神話の断片が、これほど広く世界に散らばっていったのは、その物語の中に、普遍的な人間の喜びや悲しみ、愛や憎しみを深く蔵しているからと言えないでしょうか。この際、なんとなくではなく、きちんとギリシア神話の面白さに触れてみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見があるはずです。私はというと、この神話が「古事記」の世界に近いような気がしています。古代ギリシアの人たちと私たちは、意外に近いところにいるのかもしれません。