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アメリカの高校生が読んでいる金融の教科書

山岡 道男 淺野 忠克 共著

本体価格: 1700円+税


判型:A5 /並製
ページ数:240
初版年月日:2009/04/06
ISBN:978-4-7572-1655-6
ASIN:4-7572-1655-6

アメリカでは、高校生から金融とパーソナルファイナンスを学ぶ!

世界同時不況を生き抜くために、今こそお金の仕組みを学ぼう。

1929年の世界大恐慌、80年代日本の株式・不動産バブル、アジア通貨危機、サブプライム問題……etc. 過去のバブル、金融危機から学ぶ、金融の仕組みとパーソナルファイナンスの基礎知識。CEE(アメリカ経済教育協議会)による学生向け経済教育の指導要領「National Standards in Personal Finance」を日本人向けにわかりやすくアレンジしています。

目次

Table of contents

第1章 金融機関の経済学 ——サブプライムローン問題はなぜ起きたのか?

サブプライム問題 Subprime loan
——住宅バブルはなぜ起きたのか?

金融の仕組み Finance
——信用格差社会

銀行 Bank
——金融システムのカギ

金利 The rate of interest

中央銀行 Central bank
——あなあの知らない金融の世界


第2章 証券市場の経済学 ——世界大恐慌とブラックマンデーはなぜ起きたのか?

暗黒の木曜日 The Crash of 1929
——世界恐慌はこうして起きた!

証券市場 Stock Exchange
——株式は大金にも紙くずにもなる

暗黒の月曜日 The Crash of 1987
——ブラックマンデーはなぜ起きたのか?

デリバティブ Derivatives
——現代の金融世界は1つの式から生まれた


第3章 国債の経済学 ——ミシシッピ会社事件、南海泡沫事件はなぜ起きたのか?

国債 Government bond
——政府の「打ち出の小槌」

ミシシッピ会社事件 Mississippi Scheme
——国債がきかっけで起きたバブル

南海泡沫事件 South Sea Bubble
——18世紀イギリスの株式バブル


第4章 外国為替の経済学 ——日本のバブル、アジア通貨危機はなぜ起きたのか?

外国為替相場 Foreign exchange rate system
——為替は世界の共通語

為替取引 Foreign exchange trade
——世界は為替で動き出す

固定為替相場 Fixed exchange rate
——金の足かせが外れたドル

1989年日本のバブル Real estate bubble of Japan
——ジャパン・アズ・ナンバーワン

アジア通貨危機 The Asian Financial Crisis
——金融のグローバル化が招いた危機


索引

その他情報

Other Information

【著者プロフィール】

山岡道男(やまおか みちお)早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授・研究科長

1948年、東京生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程中退。学術博士(早稲田大学)。専門は、アジア太平洋地域の国際交流論、経済学教育論。主な著書に『経済学部卒でない人のための経済がよくわかる本』(明日香出版社)、共著書に『新しい経済教育のすすめ』(清水書院)『経済学入門 クイズで経済学習』(学文社)『用語集 政治・経済(最新第2版)』(清水書院)がある。

 淺野忠克(あさの ただよし)山村学園短期大学コミュニケーション学科専任講師

 1951年、東京生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。専門は、国際経済学、経済教育論、高等教育論。主な著書に『経済学入門 クイズで経済学習』(学文社)がある。

【本書「はじめに」より】

 世界同時不況の今、われわれ個人個人が金融の仕組みとパーソナルファイナンスの基礎知識を知ることが重要になっています。

 たとえば、昨今のアメリカが発信源となったサブプライム問題をはじめ、歴史上のバブル、金融危機を振り返ってみると、株式の仕組み、国債の仕組み、金利の仕組みといった、学生向けのパーソナルファイナンスの知識がいろいろ含まれています。

 そのためでしょうか、アメリカの学生向けのパーソナルファイナンスの授業では「LESSONS FROM HISTORY STOCK MARKET CRASHES(歴史上の金融市場の崩壊から学ぶ)」という内容があります。

 金融危機について学生という早い段階から知ることで、パーソナルファイナンスの素養を培おうという試みです。

 パーソナルファイナンスとは、個人資産の管理・運用のことで、資本主義社会のもとでお金に不自由しない生活を送るのに必要な知識を身に付けようということです。

 アメリカでは、幼稚園児から高校生までを対象に経済リテラシーを高めることを目的にした非営利組織CEE(Council for Economic Education:アメリカ経済教育協議会)が中心となって、経済教育を行っています。

 本書は、CEEとともに経済教育を研究している私たち(著者)が、日本人向けに「金融危機から見る金融の仕組み」を講義したという設定で編集しました。

 また、内容はJump $tart Coalition for Personal Financial Literacy(ジャンプスタート連合)が制定・提唱する学習基準『National Standards in Personal Finance』(第3版、2007年)に準拠しています。

 ジャンプスタート連合は、アメリカの若者のパーソナルファイナンス・リテラシーの向上を目的に、200以上の団体、企業、学会などが集まって結成した非営利組織です。

 今回は、高校生だけでなく、就職を控えた大学生、社会人、さらには定年後の生活設計をお考えの年配の方まで、パーソナルファイナンスの視点から金融の仕組みをわかりやすく説明しました。