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石坂泰三 (いしざか たいぞう)

梶原 一明 監修

本体価格: 1429円+税


ページ数:128
初版年月日:2008/11/22
ISBN:978-4-7572-1602-0
ASIN:4-7572-1602-5

第一生命社長、東芝社長、経団連会長として奮闘した、「偉大なるサラリーマン」に学ぶ

・「品格」と「責任」を大切にするビジネス・マインド
・官に頼らず、民間の力で経済の自立を達成
・城山三郎『もう、きみには頼まない』誕生の舞台裏

「ハイジャックの乗客のような人生」と、自らの生涯を語った石坂泰三。難題を引き受け、責任を全うすることに全力を傾け、日本経済の屋台骨を築き上げた、「偉大なるサラリーマン」が、ここにいる。

【石坂泰三の名言】
・人生はマラソン、短距離で一等をもらってもしょうがない
・カラダ全体で学べ。目で学び、耳で学び、足で学べ
・人と屏風は、曲がらなくては立てない
・サラリーマンの人生は、満員電車の席取り競争
・「どうしてもいてもらいたい人」になれ
・金をためるより、教養をためよ
・経験は学ぶものではなく、体験するもの
・有事をいとっていては、とうてい、進歩はのぞめない
・人間が人間嫌いになったら、もう世の中には立てっこない
・一番効果のあるクスリは日常の食事。国の経済も同じである

目次

Table of contents

【インタビュー】
・石坂泰彦(石坂泰三・四男、元三菱銀行常務取締役)
  子孫に美田を残さなかった父親が残してくれたもの

・宮尾舜助(元石坂泰三秘書、NPO法人「国境なき子どもたち」会長)
  「カバンを持つより頭を使いたまえ」世界に信頼された国際人を見つめた13年間

・梶原一明(経営評論家)
  戦後経済史のシンボルとして“強運の”明治人が残したもの

第1章 戦後経済を築いた巨人の素顔
・泣いて進学を懇願した泰三少年
・人生はマラソン、短距離で一等をもらってもしょうがない
・逓信省から第一生命へ 業界屈指の会社へ育てあげる
・東芝再建を引き受ける  新たな困難への挑戦
・戦後の荒波を乗り越えた明治人の気骨
・経団連会長として戦後の経済成長リード

第2章 偉大なるサラリーマンの思想
・サラリーマンは電車で席を狙う競争
・「どうしてもいてもらいたい人」になれ
・サラリーマンという生き方の基本
・目で学び、耳で学び、足で学ぶ
・商人と屏風は曲らなくては立てない

第3章 実践で鍛えられたビジネス哲学
・人間を見抜く力
・覇道ではなく、王道を行け
・サラリーマンたる者、金銭に潔癖であれ
・困難から逃げずにぶつかっていけ
・アラビア石油という命がけのプロジェクト
・リスクを賭けた名コンビ
・経済は生きもの、時代の波を読め

第4章 国際人になるための教養力
・真の国際性を生んだ古典教養の力
・戦中に、なぜ原子爆弾の存在を知っていたのか?
・英国人を感嘆させた古典への造詣
・格調高く、教養がにじ出た語学力
・金をためるより、教養をためよ
・漢籍から万葉集まで書写した胸のうち
・ゲーテかシラーか? 古今か万葉集か?

第5章 働きがいの原点は家庭にあり
・泰三が生涯のキーワードとした人生観
・我が家は七億円の金持ちだ
・深くて無骨な“明治男”のマイホーム主義

第6章 経済は人間的であれ
・人間評価の難しさ
・自分自身の正札を知れ
・泰三が古典に見た人間愛
・経験のみが成せる業
・豊かな人生を送るための考え方
・技術を身につけるための心構え
・物事を成しとげるたまの考え方
・健全な経済人の在り方
・日本経済を読む確かな目
・泰三の経済観
・若い頃の処世術

多士済々 石坂泰三をとりまく人々
  吉田茂・五島慶太・山下太郎・土光敏夫・谷崎潤一郎

石坂泰三・年譜
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その他情報

Other Information

【監修者】

 梶原一明 かじわら かずあき

 1935年、東京生まれ。雑誌「財界」にお記者として豊富な人脈とデータを蓄積。1973年より、梶原一明事務所を設立し、月刊誌、週刊誌などで活躍。著書に『石原泰三「ぼくは仕事以外の無理は一切しない!」』(三笠書房)、『本田宗一郎「世界のホンダ」の仕事術』(PHP研究所)、『本田宗一郎の名言』(学陽書房)、『郵政省解体論』(小泉純一郎との共著、光文社)など多数。

 石坂泰三といえば、城山三郎さんが書いた、『もう、きみには頼まない』を思い浮かべる方も多いでしょう。このタイトルは、石坂泰三が時の大蔵大臣を、叱りつけたときの言葉から採られています。世界的な金融崩壊と不況の波が日本へと押し寄せ、多くのサラリーマンが自分の未来に不安を抱えている今、再び、この人の生き方に学ぶところは多いのではないでしょうか。「財界総理」と言われ、戦後の日本経済を牽引した経営者でありながら、自らを「終生サラリーマン」と呼び、そのことに誇りを持ち続けたことや、働くことによって自分に与えられた責務を果たそうと努力した、その生涯をたどっていくと、自分を大きく見せようと躍起になっている昨今の経営者たちが、とても小さく見えてきます。また、古典や原典への教養から生まれる人間としての魅力や、器の大きさ、視野の広さは、もはや失われて久しい「エリート」の真の意味を思い出させてくれます。本書では、石坂泰三の四男である、石坂泰彦さんの父の思い出や、秘書として、13年間、身近で石原泰三を見てきた宮尾舜助さんの話など、等身大の石坂泰三を知るための貴重な証言も盛り込むことができました。多くの人に、是非、読んでいただきたい1冊です。