カテゴリ  人生  歴史  自衛隊「影の部隊」情報戦 秘録

自衛隊「影の部隊」情報戦 秘録

松本 重夫

本体価格: 1800円+税


判型:四六 /上製
ページ数:300
初版年月日:2008/12/05
ISBN:978-4-7572-1584-9
ASIN:4-7572-1584-3

吉田内閣首班指名阻止・GHQの国会工作、金大中事件、大韓航空機爆破テロ犯の真相—

情報戦という、もうひとつの戦いの歴史が解き明かされる!


電話がけたたましく鳴った。家内が受話器を取って応対している。
「大使館の黄さんからですよ」
黄泰允は韓国大使館の2等書記官、実は韓国中央情報局いわゆるKCIAの情報員だった。
黄は緊張からか押し殺したような声で応えた。
「たった今大使館全員に、退去準備命令が出ました。お目にかかってお別れのご挨拶もできずに、帰国することになるかも知れません。それでお電話したんです」
事態は私の予想した以上に深刻な問題に発展しそうだった。
1973(昭和48)年8月9日。来日中の韓国人政治家金大中が行方不明になって2日目の朝だった。(はじめにより)

その他情報

Other Information

【著者プロフィール】松本重夫 1920年、韓国生まれ。陸軍大学校卒。終戦後、新聞記者を務める一方で、CIC(米軍情報部)の情報機関員として活動。50年に自衛隊設立に向け警察予備隊が設立されると入隊し、CICから学んだ理論を元に「調査隊」「調査学校」に尽力。64年退職。退職後も軍事情報紙を発行するかたわらCIA、KGB、中国情報機関、KCIAなどとのパイプを生かし、諜報活動に従事。野戦砲兵学校会代表幹事。

かつてマスコミや革新政党から「影の軍隊」あるいは「影の部隊」と呼ばれ、警戒された組織があった。自衛隊にあって情報収集と分析を専門におこなう『調査隊』と情報教育を行なう『調査学校』だ。戦後、米軍陸軍情報部(CIC)にかかわり、『調査隊』と『調査学校』の生みの親の一人である著者の、知られざる戦後情報戦の内実が今ここに明かされる。