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Cinema Table

Cinevine 高橋 ヨーコ 写真 岡尾 美代子 スタイリング 馬詰 佳香 フードディレクション 井上 庸子 ブックデザイン 小川 奈緒 編集

本体価格: 1900円+税


判型:B5変 /上製
ページ数:104
初版年月日:2008/10/29
ISBN:978-4-7572-1556-6
ASIN:4-7572-1556-8

新しいカタチのレシピブック
映画に出てくる料理を、写真とレシピで味わう本。

映画を見る楽しさと、料理を作って食べる楽しさを、一冊に盛り込んだフォト&レシピブック。料理の本であると同時に、コーヒーテーブルブックとしてのクオリティも実現した、ビジュアルブックです。全写真を高橋ヨーコが、スタイリングを岡尾美代子が手がけ、ストーリー性を感じさせるスタイリングと写真を重視したつくりとなっています。映画はハリウッドの不朽の名作から、インディペンデント系の秀作まで通好みなセレクト。料理もスタンダードな朝食からアウトドア料理、バースデーケーキまで新鮮な切り口で多彩に網羅します。全料理の詳しいレシピ、DVD作品データつき。

[スタッフ紹介]
高橋ヨーコ(写真)
岡尾美代子(スタイリング)
馬詰佳香(フードディレクション)
井上庸子(ブックデザイン)
小川奈緒(編集)

〔本の中で紹介される映画作品と料理例〕
「クレイマー、クレイマー」のフレンチトースト、「刑事ジョン・ブック 目撃者」のフライドチキンとレモネード、「やさしい嘘」のグルジア料理、「ブロークバック・マウンテン」のベイクドビーンズ、「黄昏」の白いバースデーケーキ、「エイプリルの七面鳥」のローストチキン、「アレクセイと泉」のロシアンポテトサラダ、「その名にちなんで」のサモサ…etc. 時代を超えた名画を、選りすぐりで全20作品。料理は28レシピを掲載!

目次

Table of contents

『シネマテーブル』の楽しみかた

これからはじまる、映画と料理の5章について

Chapter1 Breakfast 朝食

『クレイマー、クレイマー』 フレンチトースト
『月の輝く夜に』 ムーンストラック・トースト
『この森で、天使はバスを降りた』 パンケーキプレート
『アメリカ、家族のいる風景』 スクランブルエッグ

Chapter2 Outdoor 野外の食事

『刑事ジョン・ブック 目撃者』 オーブンフライドチキン、コーンサラダ、レモ
ネード
『きいてほしいの、あたしのこと−ウィン・ディキシーのいた夏』 エッグサンド、
フルーツパンチ
『やさしい嘘』 グルジア風プレート
『ブロークバック・マウンテン』 ベイグトビーンズ

Chapter3 Birthday Cake 誕生日のケーキ

『黄昏』 白いバースデーケーキ
『キッチン・ストーリー』 バラのマジパンケーキ
『アリスのレストラン』 'Eat Me'ケーキ
『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』 リンゴンベリーケーキ

Chapter4 Dinner ごちそう

『やかまし村の春・夏・秋・冬』 北欧風ミートボール
『ショコラ』 ラム肉のロースト チョコレートソースがけ
『エイプリルの七面鳥』 NY風ローストチキン
『リストランテの夜』 イタリア国旗風3色リゾット

Chapter5 Country カントリーフード

『アレクセイの泉』 ロシアンポテトサラダ
『少女の髪どめ』 イラン風パン
『トランスアメリカ』 メキシカンプレート
『その名にちなんで』 サモサ

Stories&Recipes 映画のストーリーとレシピ

DVD List

その他情報

Other Information

おわりに [この本を作った6人の、リレーのようなあとがき]

私が寝る前にベッドで読む本は、シアワセな気分に浸れるおいしそうなお料理の本や季節を感じる随筆です。お料理の本では、たとえばジョニイケーキやエッグノックみたいに、言葉の響きのいいメニューを選んで、そのレシピを読み、あたたかな食の風景に思いを馳せます。そんな私が、あるとき、ふと思ったこと。そういえば、映画にもたくさんおいしそうなシーンが出てくるけれど、なぜか私の枕元には、映画の中に出てくる料理の本がない。そこで友達の馬詰さんに相談してみました。「馬詰さん、映画の中に出てくるおいしい食事やケーキの本を作ってみたいんだけど、どうでしょう?」 それが、この『シネマテーブル』という本のはじまりでした。

シネバイン  和出晶子


私が大好きなアメリカ映画では、主人公が、たっぷり買い込んだ食品をブラウンバッグいっぱいに詰め込んで、抱えているシーンをよく目にします。『ある愛の詩』のアリー・マックグロウの、なんてチャーミングだったこと。『追憶』でのバーブラ・ストライサンドの、なんて幸せそうだったこと。友達の和出さんから話を聞いたとき、すぐに浮かんだ映画のシーンです。映画と、お料理。この映画の、あのシーン。思い出したり、想像したりするだけで、ワクワクしてきます。料理は、早苗さんと新井君、ケーキは京子さん、スタイリングはお友達で映画好きの、岡尾さんを誘ってみました。「映画に出てくるお料理の本を作る話があるんだけど、一緒にやってみない?」 「うん、いいよ!」。うれしい一言が返ってきて、ワクワクする仕事が、動き出しました。

フードディレクション  馬詰佳香


馬詰さんから話をもらったときに「うん」と即答しながらも、頭の隅に「この撮影はかなり難しそう」と仕事モードで考える自分がいました。‘難しい’というのは、自分のパート、つまりスタイリングのことです。というのも、今までに何度か映画のワンシーンを再現するという撮影をしたことがあって、映画の中に流れている時間(のようなもの)を、写真で表わすのは容易ではないことを知っていたからです。映画で使われていた小物や食器をただ並べればいいというものでもなくて、現実感というか、奥行きというか、そこの表現が微妙なのです。しかも今回はお料理の本。テーブルの上の世界です。作りこんでいくとわざとらしくなりそうだし、かえって薄っぺらになりそう。何かしら、その映画のディテールを取り入れて、余韻が残る仕上がりになるといいなと考えました。ただお皿一枚でも、その背後にストーリーを感じるような。そうなると写真が大きなウェイトを占めてきます。お料理の写真だけど、風景みたいに撮ってくれる人。実際に写っていなくても、その場所の雰囲気を写真で伝えられる人に撮ってもらえれば。でもそんな人はユーしかいないんですけどね。ヨーコちゃん。

スタイリング 岡尾美代子
            

オカオさんがスタイリングするっていうものだから、「ハイハイ」ってふたつ返事で引き受けました。だってごはんはたぶんフォトジェニックだし。

でも、映画のようには撮れません・・・(ですよね、オカオさん!) 

あくまでもごはんが主役なので、ひとりよがりにならないように気をつけました。

まぁ、気をつけただけですけど。

なので、写っている以上においしいはずです。

写真  高橋ヨーコ



「ハックルベリーにあったような本にしたい」と思いました。

ハックルベリーは、赤坂の坂の上にあった、コーヒーテーブルブックストア。

馬詰さんが店長をしていて、とても好きな本屋さんでした。

この仕事を通して感じたのは、みんなの男気みたいなものです。

だから、できた写真を、すなおに置いてみました。よ。

ブックデザイン 井上庸子


映画が好き、という気持ちと、料理と食べることが好き、という気持ち。これまで、自分の中の、別々の場所にあった二つの気持ちを、一冊の本に込められるなんて、楽しそう!それから、食いしんぼうで映画好きなスタッフが集まって、映画を見たり、メニューを考えたり。撮影以降の作業でも、「こんな本があったらいいな」というイメージに向かって、スタッフ全員が、それぞれの仕事をまっとうしました。そうして出来上がった『シネマテーブル』が、なによりも、ページをめくって幸せな気分になれる本でありますように。そして、映画と料理の楽しさと、その素敵な関係を、少しでも伝えられたら、うれしいです。               

編集  小川奈緒