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The Tree: A Natural History of What Trees Are, How They Live, And Why They Matter

樹木と文明

樹木の分類・生態・進化、人類との関係、そして未来

コリン・ タッジ

本体価格: 3800円+税


判型:四六判 /上製
ページ数:528
初版年月日:2008/01/03
ISBN:978-4-7572-1408-8
ASIN:4-7572-1408-1

 古代より人間は、木から絶大な恩恵を受けてきた。人間の祖先は樹上生活をしていて、そこで手先に器用さが培われてきた。そもそも人間という種が進化したのも、木があったからこそ。そして人間は、木を大いに利用し、文明を築いてきた・・・。

 本書は樹木という存在を科学的にとらえ、樹木とは何ものなのか、そして人が樹木をどのように活用してきたかを明らかにすることを目的とした、専門性の高い自然科学書である。

 前半は内容で、樹木がどのように分類され、どの種がどのような特徴を持つかを説明。後半は主に人間と樹木との関係について、著者の意見が述べられている。自然保護やエコロジーとも関連するが、極端な思想を押し付けるものではなく、あくまで科学的に樹木と環境、人間の関わりを考えるという姿勢が貫かれている。

目次

Table of contents

はじめに 大場秀章(東京大学名誉教授)
序文 文明の歴史を見続けてきた樹木

第1部 樹木とは何か
■第1章 素朴な疑問に複雑な答え
■第2章 樹木の命名・分類
■第3章 樹木はどのように現れたのか
■第4章 木質——木になること

第2部 世界中の樹木
■第5章 花のない樹木——球果植物(針葉樹)
■第6章 花の咲く樹木——モクレンその他の原始植物
■第7章 単子葉植物
■第8章 まったく新しい広葉樹
■第9章 バラ亜網の真正双子葉植物
■第10章 キク亜網の双子葉植物

第3部 樹木の生活
■第11章 樹木はどのように生きているのか
■第12章 樹木が育つ場所、そこで育つ理由
■第13章 木の社交生活——戦争か平和か

第4部 樹木と人間
■第14章 樹木とともに生きる未来
用語解説
訳者あとがき

その他情報

Other Information

【著者プロフィール】コリン・タッジ(Colin Tudge)ケンブリッジ大学で動物学を専攻。『ニューサイテンティスト』の編集者として科学ライターのキャリアをスタートし、その後、BBCでドキュメンタリーフィルムの制作を行なう。リンネ協会会員であり、農業や環境グループのアドバイザーも務める。著書多数。日本でも『農業は人類の現在である』(新潮社)、『動物たちの箱舟 動物園と種の保存』(朝日新聞社)などが邦訳されている。イギリス、オックスフォード在住。

【翻訳者プロフィール】
渡会圭子(Keiko Watarai)
翻訳家。上智大学文学部卒業。主な訳書にコーデリア・ファイン『脳は意外とおバカである』(草思社)、リチャード・ファインマン編『ファインマンの手紙』(ソフトバンククリエイティブ)など多数。ガブリエル・ウォーカー『スノーボール・アース』 (早川書房)が毎日出版文化賞受賞。

大場秀章(Hideaki Ohba)
東京大学名誉教授・東大総合研究博物館特任研究員・理学博士。専門は植物分類学・植物文化史。1943年東京生まれ。主な著書に『大場秀章著作選1・2』(八坂書房)、『森を読む』(岩波書店)、『植物学とオランダ』(八坂書房)、『ヒマラヤの青いケシ』(山と溪谷社)、『江戸の植物学』(東京大学出版会)、『バラの誕生』(中公新書)ほか多数。

森がなければ人類は誕生しませんでした。私たち人類にとって樹木は、必要不可欠な存在です。本書は、植物分類学の第一人者である東京大学名誉教授の大場秀章先生の監訳のもと、地球上に存在するあらゆる樹木を網羅しながら、分類・生態・進化などそのすべてを科学的に分析。そして、人類の未来さえも脅かす数々の環境問題に植物学のメスで斬り込む啓発の書です。