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毎日の着物。

日々の着まわしコーディネート帖

きくち いま

本体価格: 1400円+税


判型:四六 /並製
ページ数:128
初版年月日:2006/06/07
ISBN:4-7572-1273-9
ASIN:4757212739

 一枚の着物が何通りにも楽しめる!着物をもっと活躍させるための着まわし、着こなし術をお見せします。

『着物がくれるとびきりの毎日』(リヨン社)『ふだん着物のたのしみ方』(河出書房新社)等で、着物初心者の案内役を務めてきたきくちいまさんが、手持ちの着物を活躍させるためのコーディネート術を紹介するエッセイ。

 同じ着物でも帯や小物次第で、家事をする時からおでかけ時まで幅広く着まわすことができるのが、着物のおもしろさ。

 本書では、いろいろな着まわしがしやすい「基本の11枚」の着物が、日常の様々なシチュエーションにあわせたコーディネートに変わっていく楽しさを、写真と、きくちさんのエッセイで伝えます。庭仕事をするとき、近所に買い物に行くとき、旅に出るとき、デートに行くとき・・・さまざまなシーンで活躍する着物を見ていると、誰しもきっと、もっと着物を着たくなるはず。また、これからの着物・小物の買い物計画の参考にもなります。

 その他、衿の出し方や帯の結び方の違いといった着こなしのコツや、きくちさんがふだん実践している収納・洗濯法など、お役立ち情報も満載です。

目次

Table of contents

プロローグ
【コーディネートは、一枚のきものから】
【見立てのコツがわかれば、もっと楽しい!】
【基本の十一枚】

1章 ふだんきもの
【いつもの中に、ふだんきものを取り入れる】
 ひだまりと毛糸玉
 きもので庭仕事
 文机に向かって
 美容院で、小さな変身
 スーパーの彼女
 ひとり喫茶のお楽しみ
 お昼寝ごろり
 着こなし教室 第一話 【古いものを生かすコーディネート】
 きものメモ1 【リフォーム編】

2章 ちょっとおでかけ
【行動半径を広げる、ということ】
 ときめきの和雑貨
 ラスベリー色の思い出
 ひんやり図書館でひと休み
 CDを買いに
 本屋の記憶
 わたしのお散歩下駄
 きもの通勤時代
 着こなし教室 第二話 【きものの上に羽織るもの】
 きものメモ2 【お洗濯編】 

3章 非日常への旅
【旅や遠出できものを楽しむ】
 波間に輝く春を探しに
 ゆるゆるのびのび、日帰り温泉
 はずむ心を忍ばせ、観劇へ
 きものの旅支度
 移動空間で出会う、きものびと
 居酒屋もへっちゃら
 着こなし教室 第三話 【半衿の出し方を研究する】
 きものメモ3 【収納編】

4章 晴れの日のきもの
【遊びごころのある着こなしを】
 晴れたらピクニック!
 夏祭りの夜
 ピアノの帯とジャズバーと
 つららのクリスマスツリー
 年初の習慣
 ロックなきもの、クラシックなきもの
 本日は仕事はじめ
 着こなし教室 第四話 【あなたはお太鼓派? 角出し派?】
 きものメモ4 【活躍小物編】

5章 特別な日のきもの
【気合いを入れておしゃれしたい日は】
 勝負きものなんて、言えないけれど
 おすしやさんの気分
 再会はわたしらしい装いで
 誕生日の主役
 エレガントに装って、レストランへ
 着こなし教室 第五話 【二十代の振袖と三十代の振袖】
 きものメモ5 【手づくり小物編】

付録 きれいに見える着付けのコツ
 着る前に・・・
 長襦袢を着るときのコツ
 きものを着るときのコツ

その他情報

Other Information

【著者紹介】きくちいま 本名:菊池衣麻●1973年山形県生まれ。着物が大好きなエッセイスト兼イラストレーター。都留文科大学を卒業後、きものの広告・出版会社にコピーライターとして入社、99年に独立し、フリーライターとなる。著書に「着物がくれるとびきりの毎日」「着物でわくわく12ヵ月」「キラキラ着物絵日記」(リヨン社)「ふだん着物のたのしみ方」「わたしが好きな和の生活」(河出書房新社)「きくちいま流 着物生活48のワザ 楽しく、正しく、美しく!」(実業之日本社)。2児と1匹(犬)の母。http://www.imappage.net/

 きくちさんと知り合ってはじめの頃、「最初の着物は何を買ったらいいんですか?」と大まじめに質問した私に、きくちさんはこう答えました。「買わなくてもだいじょうぶ!実家に行けばきっとあるから」。そのとき、「着物について勉強しなくては!」と肩に力が入っていたのが、急に楽になったのを覚えています。無理せず、おおらかにきもの生活を実践しているきくちさんを見ているうちに、「特別な誰か」ではなく、「普通のわたし」が楽しめるようなきもの本、というイメージが浮かびました。

 現実的に買える着物の数は限られているけれど、いろんなところに着ていきたい! 着物に洋服用のバッグをあわせても、おかしくない? 押入にあったおばあちゃんの古い着物、今風に着こなせないかな? ところできくちさんは、ふだんどうやって着物を洗っているの?・・・などなど、日々の生活の中で浮かんでくる願望や疑問をきくちさんと話し合い、目次やコーディネートに盛り込みながら、この本はできあがっていきました。

 何より本書でお伝えしたかったのが、着物を目の前にしたときの楽しい気分。この本のスタッフには女性が多かったのですが、慌ただしい撮影のさなかでも、「わたしならあの着物がいいな」「この着物、○○さんに似合う!」なんて話をしているときは、みんな一瞬、「女の子」に戻るのでした。着物ってすごい力を持っているな、と思う瞬間でした。きくちさんのエッセイにも、そんな着物の魅力が、いろいろなかたちで描かれています!

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