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最初の90日で成果を出す技術

ハーバード・ビジネス式マネジメント

マイケル ワトキンス(ハーバード・ビジネス・スクール助教授)村井 章子

本体価格: 2200円+税


判型:四六 /上製
ページ数:296
初版年月日:2005/06/08
ISBN:4-7572-1146-5
ASIN:4757211465

 成功への、ロードマップ誕生!CEOからチーム・リーダーまで、昇進した管理職が直面する、組織、能力、スキルの「壁」を徹底的に分析し、緒戦に勝利するための実践プランを提示する画期的マネジメント論、遂に邦訳完成!各紙誌書評絶賛、高感度ビジネスマン、管理職から続々と高評価をいただいております。ありがとうございます。

[ロードマップ10の原則]
1 スイッチを切り替える 
2 謙虚に効率よく学習する
3 状況を診断し戦略を立てる
4 緒戦で勝利を目指す
5 上司といい関係を築く
6 組織をデザインする
7 適材を適所に   
8 ネットワークをつくる
9 上手にバランスをとる
10 全社的なサポート体制を整える

詳しい本書の内容は「目次を見る」ボタンをクリックして、ゆっくりご覧下さい。

目次

Table of contents

[目次]
序章 最初の九○日 
第一章 スイッチを切り替える
 これまでの職場に別れを告げ新しい仕事に気持ちを向ける。これまでの手腕が認められたのだからそのやり方を続ければいいと考えるのは、大きな誤りである。過去の業績にいつまでも執着して失敗した例は少なくない。

第二章 謙虚に効率よく学習する
 できるだけ効率よくいろいろなことを学習し、新しい職場、新しい仕事にはやく慣れる。市場を知り、製品や技術を知る。それだけでなく、職場の習慣や組織、文化、人間関係も理解する必要がある。新しい職場に慣れ親しむのは根気のいる仕事だ。まず何から学ぶべきか優先順位を考え、無駄なく効率的に進めよう。

第三章 状況を診断し戦略を立てる
 移行期をうまく乗り切る魔法の秘訣は、残念ながら存在しない。いま直面しているのはどんな状況か診断し、課題と機会を見きわめることが大切である。たとえば〈新製品を発売する〉〈新事業を立ち上げる〉といった状況は、〈製品に欠陥が発見された〉〈事業が経営不振に陥った〉という状況とはまったく違う。状況を的確に診断できてはじめて、有効な計画を立てることができる。

第四章 緒戦で勝利を目指す
 着任後早い時期に成果を上げられれば、周囲の信頼を勝ちとり移行期をスムーズに乗り切れるようになる。緒戦の勝利は職場に活気を与え、「なにか新しいことが始まる」という期待感を高める。新任リーダーは、できるだけ着任後数週間以内には職場で認めてもらうチャンスをみつけたい。それを突破口にして九〇日の間に業績を改善し、価値を創出し、ブレークイーブン・ポイントに到達する。

第五章 上司といい関係を築く
 直属の上司との関係ほど重要な人間関係はほかにないと言ってよい。だから新任リーダーはどうしたら上司といい関係を築けるかを会得し、上司が過大な期待を抱かないようコントロールする必要がある。〈五つの対話テーマ(現状認識、期待、スタイル、経営資源、能力開発)〉をじっくり話し合い、お互い誤解がないようにしておこう。上司と健全な関係を築き共通の理解に達することは、移行期の重要な目標である。

第六章 組織をデザインする
 社内での地位が上がるにつれ、組織設計も仕事の一つになってくる。戦略を掲げ、戦略に適った組織を設計し、システムを整え、必要なスキルを開発する。高い地位にあるリーダーは、アーキテクトでなければならない。

第七章 適材を適所に
 前任者から部下を引き継ぐ場合、彼らを的確に評価し、状況にふさわしい配置を考えなければならない。早い段階で人事に関して厳しい決断を下す意思があり、しかも正しい選択をする能力を備えていることは、移行期をうまく乗り切るうえで最も重要な要素である。望ましい人材で足元を固めるためには、組織的かつ戦略的な取り組みが必要だ。

第八章 ネットワークをつくる
 新しい職場で成果を上げるためには、ラインに属さない人にアピールする能力がモノを言う。社内・社外を問わず「助っ人」のネットワークは貴重な存在だ。昇進が決まったらすぐ、新しい仕事ではどんなサポートが必要かを考え、人脈作りにとりかかろう。

第九章 上手にバランスをとる
 移行期には公私ともに環境が激変する。上手にバランスをとり、健全な判断力をなくさないよう努力しよう。自分を見失い、孤立し、誤った判断を下す危険性は、移行期にはかなり高くなる。しかし移行期を上手に乗り切り気持ちよく仕事のできる環境を整えるために、あなたにできることは意外に多い。「お抱え」アドバイザーをみつけることも、その一つである。

第一〇章 全社的なサポート体制を整える
 リーダーは自分の移行期を乗り切るだけでなく、部下もスムーズに移行期を卒業できるよう手を貸してあげたい。部下がはやく本領を発揮すれば、上司であるあなたの仕事もうまくいく。それだけでなく、社員の移行期がすべてスピードアップすれば、会社全体が被る恩恵は計り知れない。

終章 溺れるリーダーをつくらない

その他情報

Other Information

【著者・訳者紹介】
◆著者プロフィール  マイケル・ワトキンス Michael Watkins
 ハーバード・ビジネススクール助教授。リーダーシップと交渉術を専門に研究する傍ら、企業外交に関する講座を受け持っている。企業経営者が他社、政府高官、マスコミその他のステークホルダーとどのように関係を築き自社を取り巻く環境を整えていくかを考える、人気の講座である。一九九六年に現職に就くまでは、同大学ケネディ行政大学院の助教授を務め、中東、韓国、バルカン半島を巡る複雑な国際外交交渉術を研究。著書に、邦訳『ビジネス交渉術−成功を導く7つの原理』(PHP研究所)がある。同書は、交渉分野で最も優れた著作に与えられるCPR紛争解決研究所賞を二〇〇二年に受賞した。

◆訳者プロフィール 村井章子 むらい・あきこ
上智大学文学部卒業。経済・経営、環境関係の翻訳を主に手がける。訳書に『マッキンゼー戦略の進化』、『マッキンゼー経営の本質』、「駆け出しマネジャー アレックス」シリーズ(以上ダイヤモンド社)、『地球文明の未来学』(新評論社)など。

◆本書のポイントをご紹介すると…

・ 新任管理職は、最初の90日が勝負。
・ これまでの慣習、思考法を転換させるイメージトレーニングを始める。
・ 戦略を練る前に、自分の置かれたポジションと、組織の状況を把握する。
・ 1.離陸、2.方向転換、3.針路修正、4.高度維持、これらの4つ状況に合わせた戦略を組みたてる。
・ 焦点を絞り込んで一番重要なこと、あるいは結果を出しやすいところから始め、早い段階で、自分の流れをつかむ。
・ 上司の要求をうのみにするのではなく、積極的に上司に働きかけて、
  現状の評価、現実的な期待を共有し、リソースを要請する交渉もしっかりやる。
・ 組織をデザインする5つの要素 
  1.ストラテジー(核となるアプローチ)、
  2.ストラクチャー(人がどう配置され、それぞれの仕事がどう結びついているか)、
  3.システム(価値を生むプロセス)、
  4.スキル(人々の能力)、
  5.企業文化(価値観、規範、行動) これらを総合的に考える習慣をつける。
・ よいチームをできるだけ早く作り上げる。
・ 成功するためには、同僚の支援や理解が重要。部下の協力を取りつけるために、変革の意義を十分に理解させ、
  さらに協力することの利益を示し、しないことの不利益をわからせる。
・ 適度なストレスは、仕事を促進させるが、限界を超えるとパフォーマンスは急激に落ち、最後には燃え尽き症候群に落ち込む。
  そうならないためには、何が一番大事かという、優先順位を常に頭に置くようにする。
・ 企業は、新任管理職がすみやかに移行期を乗り切れるような積極的なサポート体勢を作る。

 ビジネスが加速する現代において、新任管理職にかかるストレスは、昔とは比べものにならない。重圧と多忙の中でミスをおかして、キャリアを棒に振るケースも多い。就任直後の90日が勝敗を分ける。この間に新任管理職は、新しい組織の状況と自分の立場を分析・把握して、落ち入りやすい陥穽を見抜き、戦略を立て、必要な人間関係を築き、チームを再編成し、メンバーにやる気を起こさせて、仕事を軌道に乗せなくてはならない。本書はそのための実践的ノウハウを、懇切丁寧に指導してくれる絶好の指南書である。(西田)