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死ぬかと思ったH

田中 圭一林 雄司 原案協力

本体価格: 1000円+税


判型:B6変
ページ数:156
初版年月日:2005/03/30
ISBN:4-7572-1121-X
ASIN:475721121X

3150万ヒットの「Webやぎの目」人気コーナーが、なんと本邦初のコミック化! あの漫画界を震撼&爆笑させた前人未到のパロディギャグ『神罰』(イースト・プレス)の田中圭一が、またしても“漫画の神様”のペンタッチを指先に宿して送る(いいのか?)、低レベルの臨死体験集。なにせ“最低マンガの巨匠”が描くだけに、「死ぬかと思った」シリーズのなかでも、お下劣系のネタに思いっきり偏っている、ちょっとエッチ(いや、ちょっとどころではないかも…)な死にかけエピソード、「死ぬか」ファンも田中ファンもどっちでもない人も、みんなひっくるめて必読だ!

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漫画の業界用語に「コミカライズ」という単語があります。「漫画化する」という意味です。小説やドキュメンタリー、アニメなどを漫画化する際に使います。今年で漫画家生活20年を迎えた私ですが、これが初めてのコミカライズ作品です。できればサンライズのロボットアニメあたりをコミカライズしたかったのですが、「死ぬかと思った」……しかも「H」。雑誌掲載時のタイトルは「死ぬかと思った・お下劣編」。さすがに「お下劣編」では東京駅構内の書籍売り場なんかに置けません。そこでかわいく「H」に変更……と。内容は変更なし、と。

 企画をいただいた時は「原作あり、ということはネタを考えなくてもいいんだ! 楽チン楽チン」と甘く考えておりました。しかし、それこそが落とし穴だったのです。原作本「死ぬかと思った」は大ヒット書籍。つまり、読者の多くは、展開もオチも知っているわけです。その上で、なおかつ笑いを取っていくという作業に、必要以上に苦しめられました。設定や展開にそぐわないキャラクターに演じさせたり、時にはオチをもう1回ひねったりなど……これならオリジナルのギャグマンガを描く方が楽なんじゃないかと、何度思ったことか。でも、なんとか1冊にまとめ、皆様のお手に取っていただけることになりました。(田中圭一/あとがきより抜粋)

 「Webやぎの目」でおなじみの人気シリーズ『死ぬかと思った』が、伝説の「ドクター秩父山」から問題作「神罰」まで、お下劣マンガ界(そんなもんあるんでしょうか)の巨匠、田中圭一氏の手によって初コミック化! 

 もとはコミック誌「嘘のような本当の話」(日本文芸社)に連載されていたものですが、計算してみたら、途中でページが足りないことに気づき(笑)、ただでさえ会社員兼漫画家の二束のわらじで、多忙な日々を送っている田中さんが、年末年始を泣く泣く返上して、書き下ろし分までドーンと描き上げた力作です(でも描いてる内容は、あいかわらず下ネタばっかし)。

 ↑で田中さんが書いているとおり、いわゆる原作つきの「コミカライズ」の範疇に入るものなのですが、そこはパロディギャグの異端児、時に原作のオチを変え、時に原作を最初からブッ壊し、時に勝手にオリジナルネタを紛れ込ませたりなど、まさに傍若無人の振る舞い、「死ぬかと思った」シリーズの読者すら唖然とさせる仕上がりになっております。さぞ、原作エピソードを投稿してくれたみなさんも、まさか自分たちの体験が、こんな形でマンガにされるとは思ってもなかったことでしょう。

 そんなわけで、シリーズ愛読者でモトのエピソードをすでに読んでいる方もまったく新しい気分で読める快作です。

 オマケとして原作提供者(?)の林雄司さんとの「死ぬかと思った」バトルトークも収録。日本の出版史上、ここまで無意味でお下劣で笑える対談というのはないのでは、というくらいムチャクチャな内容にになってますので、これも必読。(河田)